子犬の時に混合ワクチンを複数回接種するのはなぜですか?
子犬は母犬の初乳を飲むことによって(一部には胎盤を通じて)、移行抗体を譲り受け、当面の間は感染症に対抗できるだけの体になっていますが、この抗体は生後2~4ヶ月齢くらいまでの間に徐々に消えていってしまうのです。
抗体がなくなると、当然感染症の危険にさらされることになりますから、その前にワクチンを接種してあげる必要があります。
ただし、難しいのが、抗体が少なくなる時期というのは子犬によってタイミングが違うということ。なぜそのタイミングが重要になるのか?というと、まだ抗体が十分残っているうちにワクチンを接種しても高い効果は得られないからです。
よって、抗体価が落ちてきそうな頃を見計らって接種する必要があり(ブースター効果)、複数回接種することで確実性を高めるというわけです。動物病院によって接種時期や接種間隔、回数には若干違いがありますが、概ね、生後6~9週齢くらいで1回目を接種し、その後は3~4週間隔で1~2回接種するのが一般的なようです。
ちなみに、世界小動物獣医師会(WSAVA)のワクチネーションガイドラインでは、すべての犬に接種するべきとする重要度の高いコアワクチン(犬ジステンパー、犬パルボウィルス、犬アデノウィルス、日本では法律で義務化されていることから狂犬病も)と、地域性やライフスタイルによって接種を選択するノンコアワクチンとに分けています。
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