「犬の社会化が大切」という言葉を時々耳にしますが、そもそも犬の社会化とはどういうことなのでしょう?
例えば、人間の子供が何の体験もせず、何のしつけも受けないまま成長したとしたら、どんな大人になるだろうかと想像してみてください。きっと、社会の中でうまくやっていくことは難しいでしょう。犬の場合、産まれたての子犬でさえ、母犬や兄弟、人間とより多く接したコは発達も早く、ストレスに対しても強いと言われますし、子犬時期のある一定期間、人間とほとんど接したことのない子犬は、成長してからも人間には懐きにくいと言われます。加えて、社会化不足の子犬は精神的安定度にも欠け、問題行動を起こしやすい傾向にあるとされます。しつけがうまくいかない、行動に何らかの問題があるという場合、オーナーさんのしつけの仕方や犬に接する態度などの他に、社会化不足が原因と考えられる場合もあるわけです。つまり、社会化とは、犬として生きていく上での下地をつくってあげることと言ってもいいでしょう。犬も群れで生活をする社会性のある動物です。現在では犬社会と言うより、人間社会の中で共に暮らしているわけですから、犬同士のつきあい方はもちろん、私たちオーナーがその下地をつくってあげられるよう努力すべきではないのでしょうか。
作成日: 2015年12月2日 |
コメントを残す