Wan to Sweet犬舎ではお勧めのドッグフードがあるということですが、一般的にドッグフードを選ぶ際、どんなことに気をつけたらいいのでしょう?
ドッグフードの種類は豊富にあり、特にチワワ(犬)と暮らすのが初めての場合、選ぶのはなかなかたいへんだと思います。これまで度々懸念されていたのはドッグフードの安全性であり、2007年にはアメリカにおいてフードの混入物が原因で亡くなるペットが相次ぎ、大規模なリコール騒ぎになったことがありました。通称FDAというアメリカ食品医薬品局では、リコール製品や安全性についての情報をネットで公開していますが、中国産のチキン、アヒル肉、サツマイモなどのジャーキーによってペットが病気になったという苦情は、2015年12月31日現在で約5,200件あるそうです。日本では2009年に『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)』というものができ、『飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~』(環境省ホームページより)というパンフレットが用意されていますので、一度目を通してみてはいかがでしょうか。
このパンフレットの中にも製品内容の表示について書かれてありますが、少々補足したいと思います。原材料については、10%以上含むものは必ず表記することになっており、原則、配合割合の多い順に表記されるようになっています。よって、「肉系」よりも「穀類系」の方が先に表示してある場合には、肉より穀類のほうが多く含まれているということになり、肉食メインの犬に向くとは言えないでしょう。また、たとえば、「とうもろこし、コーンスターチ」と書いてあった場合、両方ともがとうもろこしです。この2つが肉よりも後ろに書かれてあったとしても、この2つの量を足すと肉より多くなっているというケースもあります。その他、BHAやBHT、エトキシキン(これらは含有量が定められています)といった発ガン性やアレルギー、内臓機能障害が報告されている酸化防止剤が入っているものもあれば、より自然に近い酸化防止剤としてミックストコフェロール、ビタミンC、クエン酸、ハーブ類などが使われているフードもあります。後者のほうは酸化防止効果が弱く、その分、賞味期限は早くなっていますし、チワワは食べる量も少ないので、必要な量をこまめに買い、早めに使い切るようにしてください。
余談ながら、アメリカで行われたBPA(ビスフェノールA)という化学物質についての最新の調査では、BPA使用と不使用表示の2種類の缶詰ドッグフードを犬に2週間与えたところ、どちらも血中のBPAレベルが増加したというのです(Science Direct参照)。BPAというのは食器や容器にも使用されており、身近なものでは缶詰や飲料缶の金属腐食防止に使われていることがあります。その毒性についてはこのくらいであれば大丈夫という基準があったものの、それより少量でも体に影響が出ることもあるという報告があってから、各国でBPAの使用量について見直しが図られているようです(厚生労働省ホームページ参照)。いずれにしても、より安全にと願うのであれば、缶詰ドッグフードが残った場合(チワワでは1回で使い切れないことが多いと思います)、缶に入れたまま保存するというのは避けるべきでしょう。
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