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犬の社会化

社会化のためにもいろいろな経験をさせてあげたいとは思っていますが、チワワを体の大きい犬と遊ばせるのはやめたほうがいいでしょうか?

アンサー

当犬舎主宅では、大型犬のホワイト・スイス・シェパード・ドッグとチワワとが同居しており、仲良くやっています。しかし、これは同居犬としてお互いをよく知っているからこそというのが一つにはあるでしょう。確かによその犬であっても大型犬と小型犬とが仲良くできることは多々ありますが、お互いの性格や相性、年齢、体力、運動能力(動き方)、社会化度などによって、うまく遊べる場合と、そうでない場合があると思います。こと、まだ若く、動きも速くてパワーもあり、社会化度が不足している大型犬と遊ぶことは、心配のほうが大きくなるでしょう。うまく社会化ができておらず、犬同士のルールを学べていない犬では、相手の犬が出すサインに気づかず、遊び方も過剰になってしまうことがあります。特に、チワワやポメラニアンのような犬では、頭頂部の泉門が開いたままのコも見られることがあり(参照:Q&A「チワワに興味があるのですが、水頭症が気になります」http://wan-to-sweet.com/%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%AF%E3%81%A7%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%84%E7%97%85%E6%B0%97/)、そのような犬では頭部への強い刺激は避けたいところですし、また、チワワのような目の大きい短頭種の犬では、ケンカや事故、落下などによって眼球が突出してしまうというようなケースが見られることもありますので、事故を避けるためにも遊ぶ相手は選びたいものです。

たとえば、初めて大型犬と遊ぶのであれば、性格的にも動きもゆったりした犬を相手にするのがいいのではないでしょうか。少なくとも、初めて会った犬といきなりノーリードで遊ばせる、遊んでいる最中、愛犬から目を離すというようなことはおやめください。相手の犬との相性を確かめるようにすることも忘れませんように。

実際に、犬を社会化するにはどのようなことをしたらいいのでしょう?

アンサー人や他の犬(または動物)、車や電車、音、匂い、足の裏に感じる感触などいろいろなものを体験し、慣れさせるのが理想ですが、それぞれの環境や工夫次第でやり方も様々です。当犬舎の例をお話しましょう。子犬は離乳食が終わる生後3~4週齢くらいでゲージからリビングのフリースペースへ出します。周りには年上のコたちや大型犬のホワイト・シェパードもいます。まだ一緒には遊ばせませんが、これによって初めてゲージの中とは違う風景を目にし、他の犬にも会い、足の裏にも違った感触を得ることができます。ワクチン接種後はテラスに出し、外気に触れさせます。流れてくる風の匂いや走る車の音、近所で遊ぶ子供たちの声など子犬が初めて体験するものがあります。その後は徐々に年上のコたちとも遊ぶようになり、犬としてのつきあい方も覚えていきます。友達に子犬を撫でてもらったり、ダッコして近所を一周する、部屋の中にいろいろな物を置いたり敷いたりして、その中で遊ばせることによって音や感触に慣れさせる、パピー教室に通うなど、自分で可能な範囲でトライしてみてはいかがでしょうか。

犬の社会化において、何か気をつけるべき点はありますか?

アンサーQ2でも述べましたように、なるべく“いい体験”をさせてあげるようにしてください。子犬にとって怖くて嫌な経験はトラウマとなってしまう場合がありますので注意が必要でしょう。また、「社会化=自由にさせてあげる」ということではありません。中にはよく言うことをきいてくれる自分が理想とする犬に育てるためには、自由に過ごさせるのがいいと勘違いなさっている方がいらっしゃいますが、それではかえっていろいろな物事を覚えきれません。特に子犬を遊ばせる時、まだ抑制がきかない分、放っておけばいつまででも遊び続けてしまいます。疲れきって体調を崩してしまうこともありますし、頃合を見て休ませるようにしてください。要は、食事を与える、ハウスで寝かせる、遊ばせる…といった一連の子犬の生活をオーナーさんがきちんと管理するということです。そして、社会化を急がないこと。確かに最適とされる時期はありますが、子犬に無理をさせないようにしてください。

犬を社会化するには時期や成長段階などが関係するのでしょうか?

アンサーはい、関係があります。大雑把には成犬になるまでの成長期の間に社会化をすると捉えることができますが、そもそも子犬の成長というのは、新生子期・移行期・社会化期・若年期・成熟期というようにいくつかの段階に分けることができます。このうちいろいろな物事を最も吸収しやすい時期というのがありまして、それは概ね生後3週齢~生後3ヶ月齢の社会化期にあたります。そのため、一般的には「社会化適期」などと呼ばれたりします。この時期の子犬は探究心が強く、初めて目にしたり、体験したりすることでもわりと受け入れやすいのです。なるべく社会化適期までの間に少しでも多くの“いい体験”をさせてあげることが、子犬の将来的な性格形成や行動に大きく影響すると言われています。それを過ぎると社会化は無理なのか?というとそういうわけではなく、徐々に警戒心が芽生えてくるものの、まだまだいろいろなことを学べる時期です。なお、専門家は、甘噛み・噛む力については、生後4ヶ月半~生後5ヶ月齢までの間には抑制しておくのがベストだと言います。

「犬の社会化が大切」という言葉を時々耳にしますが、そもそも犬の社会化とはどういうことなのでしょう?

アンサー例えば、人間の子供が何の体験もせず、何のしつけも受けないまま成長したとしたら、どんな大人になるだろうかと想像してみてください。きっと、社会の中でうまくやっていくことは難しいでしょう。犬の場合、産まれたての子犬でさえ、母犬や兄弟、人間とより多く接したコは発達も早く、ストレスに対しても強いと言われますし、子犬時期のある一定期間、人間とほとんど接したことのない子犬は、成長してからも人間には懐きにくいと言われます。加えて、社会化不足の子犬は精神的安定度にも欠け、問題行動を起こしやすい傾向にあるとされます。しつけがうまくいかない、行動に何らかの問題があるという場合、オーナーさんのしつけの仕方や犬に接する態度などの他に、社会化不足が原因と考えられる場合もあるわけです。つまり、社会化とは、犬として生きていく上での下地をつくってあげることと言ってもいいでしょう。犬も群れで生活をする社会性のある動物です。現在では犬社会と言うより、人間社会の中で共に暮らしているわけですから、犬同士のつきあい方はもちろん、私たちオーナーがその下地をつくってあげられるよう努力すべきではないのでしょうか。

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