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繁殖をしないのであれば避妊手術をしたほうがいいのでしょうか?

アンサー

避妊去勢手術にもメリットとデメリットがあります。メリットとしては、①望まない交配・妊娠が避けられる、②性ホルモンに関連する病気の予防(オス犬=前立腺肥大・精巣腫瘍・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫など、メス犬=子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・卵巣腫瘍など)、③性ホルモンに関連した問題の軽減(マーキング、攻撃性、マウンティングなど)、④発情期におけるケアの必要性がなくなる、など。一方、デメリットとしては、①肥満傾向、②脱毛など皮膚症状が出ることがある、③麻酔によるリスク、④尿失禁、などです。メリットを優先するのであれば、避妊去勢手術をするのもいいと思います。ただ、1.5kg以下の極小のコでは麻酔リスクが高まるためにお勧めはしません。手術は初めて発情を迎える前にするのがベストであり、それ以降は徐々に効果が低くなると言われますので、手術のタイミングについては動物病院でご相談なさるのがいいでしょう。また、行動の問題については必ずしも効果があるというわけではなく、やはり基本はしつけであるということはご承知おきください。ちなみに、スウェーデンでは極力避妊去勢手術をせずに自然のままに過ごさせるのが主流であり、手術をすることは自分の犬をうまくコントロールできないことの裏返しであるという考え方があるそうです。お国柄の違いもあるでしょうが、どちらが正しいということではなく、考え方次第ということでう。

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